大口径標準レンズでボケを楽しむ


ボケないと言われているマイクロフォーサーズ
決してそんなことはありません


巷ではそう言われていますし

何でもかんでもフルサイズ機が偉い

フルサイズじゃないとダメなんだ

そんな話も聞こえます


機材はそれぞれ一長一短

プロでもあえてマイクロフォーサーズを使う方も

たくさんいらっしゃいます


まずは写真を見てください

どうですか?

キチンとボケてますよね

しかも綺麗


ボカすコツはイロイロとありますが、

今回のレンズに焦点を絞ってお話します


レンズが変わればボケも大きく変わります

フルサイズ機でも

安価なズームレンズだと

ボケの量と質はそれなりです


今回使用したレンズは

【大口径標準レンズ】

標準レンズならではの

自然なパースペクティブ(遠近感)ながら

大口径ということで大きなボケを得られることが出来ます



ぜひ一本は欲しい大口径標準レンズ


大口径標準レンズ
使ってみるとはっきり言って楽しいです


キットのズームレンズばかり使っていて

大口径標準レンズを使ってみると

からが落ちるレベルです


極端ではなく

それくらい世界観が変わります

そう、レンズ一つ


そして写真を撮るのが楽しくなる

そういう人を何人も見てきました



マイクロフォーサーズでの
大口径標準レンズとは?


僕の勝手な解釈ですが、

焦点距離 20mm~30mm

解放f値 f2.0未満

こんなところでしょうか


該当するレンズは

マイクロフォーサーズ規格でおそらく8つ(2017.12時点)

そして、
マウントアダプターを使用すれば
もっともっと無数にあります


そして、このカテゴリーの中でも

コンパクトでリーズナブルなレンズから

大きくて高いものまで

結構な幅があります


解放f値が小さいほど

大きくて高級レンズとなっていきます



大口径標準レンズの特徴


①標準レンズならではの自然パースペクティブ(遠近感)

汎用性の高い使いやすい画角(人間の目で見た感じよりやや狭いかな)

ボケの量が大きい

明るいレンズなので、暗いシーンに強い(同ISO感度でのシャッター速度を稼げる)

⑤単焦点レンズの特徴としてズームレンズよりもコンパクト

⑥安価なズームレンズと比べると描写性能が高い


大きなポイントはこんなところです



さて、今回のテーマは『ボケを楽しむ』


でしたね

ボケの量が大きいということは

ピントでの表現の幅が大きいということ



絞りを解放まで開けてみる


今回の写真のように

ピント浅くなり

ワイングラスはクッキリとジャスピン

少し奥のワインボトルはボンヤリとアウトフォーカス

さらに奥の壁・天井は形が分からないくらいに溶けてます


得られる効果

主題明確にして情報整理出来ること

画面の中に入れつつも

ボカして情報量を減らし

伝えたいメッセージ明確に出来ます


あと写真の雰囲気は優しく柔らかくなります



絞りを2~3段ほど絞る(f4.0~f5.6)


レンズによって多少差はありますが

この辺りが最も描写性能高い絞りとなります

大口径標準レンズだとカリッカリの描写を味わえます


こういうが欲しいときに

大口径標準レンズを使用すると

安価なズームレンズとは一線を画す写真が得られるでしょう



絞り込んでパンフォーカス(f16.0~)


手前から奥までピントが合うパンフォーカスの画が撮れます

スナップでも

風景写真でも

説明的に見せたい時

情報量を詰め込みたい時は

思いっきり絞り込むべし



【まとめ】ピントの表現は奥が深い


上記のように絞り一つでいろんな表現が出来ます

そしてザックリと3つ見分けましたが

絞りを変えるごとに効果が少しずつ変わります


そして大口径標準レンズを使い込んでいき
悟りの境地を垣間見るところまで行くと(笑)

そのレンズ特有のスイートスポットが見えてきたり

自分なりの表現方法が自然と身について来たりします



今回の写真について


さて、ここで解説です

スクロールを大きく戻して…(笑)


この時は気持ちよく酔ってました

ほど良く酔いが回り

まどろんでいるあの感じ


それを写真で表現してみました


【撮影プロセス】

①酔うと視野が狭くなる

 ピントを浅く自分のワイングラスに合わせる

②かわいいソムリエさんとワインボトルはあえてアウトフォーカス

 絞りを解放にして柔らかい画づくりで

 まどろんでいる感を出す

露出は暗め

 BARの落ち着いた雰囲気を出す

④画面を少しだけ傾ける

 平衡感覚を失っている感覚を出す

 やり過ぎは不自然

⑤ホワイトバランス・色味を調整して

 BARの落ち着いた雰囲気を出す

⑥フレーミングで画面の端部に暗い部分も入れて

 視野が狭まる感じを強調する

⑦上記のことを想定してカメラを設定し事前に準備する



ぜひ早めに大口径標準レンズを相棒にしましょう


ピントの表現は無数にあり

今回はそのほんの一例に過ぎません


大口径標準レンズ

ピントの表現を身に着けるのに最適です

そして、幅広い表現が出来る

とっても懐の深いレンズです


ズームレンズしか使ったことのない方は

ぜひ相棒に迎え入れ

しばらくの間そのレンズ一本だけで撮る訓練をお勧めします

出かける時、そのレンズ一本だけ連れて行くのです


試行錯誤から工夫が生まれ

自然と表現の幅が拡がっていくことでしょう



今回使用したレンズ

このレンズは大口径標準レンズの中でも高級レンズとなります


解放f値1.2という驚異的明るさから得られる大きなボケ量はもちろんのこと

そのキレイボケ味がとても気に入ってます

操作性も僕の使い方に合っていて

大切な相棒です

マイクロフォーサーズで写真を撮りまくろう

コンパクトだから、 いつでもどこでも持ち出せる。 そんなマイクロフォーサーズの魅力や撮影のコツ、 実際に撮影した写真の紹介 などを綴っていきます。

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