スローシャッターで動きのある『波』の写真を撮ろう

シャッター速度 1/8秒


今回のテーマは『動きのある波』の写真


上の写真は押し寄せた波が砕ける瞬間を捉えたものです。

どうですか?
波が生きているように見えませんか?

波が砕けて飛び散る様子が
一粒一粒違う動きをしているのが分かりますよね

今回のテーマ『動きのある写真』を撮るための撮影技法は『スローシャッター



シャッター速度をコントロールして
動きのある写真を表現しよう


上の写真を短いシャッター速度で撮影すると

水しぶき一粒一粒がはっきりと描写される
瞬間を切り取った写真
すなわち
時間止まった写真

時間が止まった写真は
肉眼の目には映し出されない
ある意味、非現実的な世界で新鮮に見えます

でも、写真も止まってしまってます

そこに動きはありません

説明的ではありますが
躍動感はありません

そうです

上の写真では
波が砕け散る瞬間の『躍動感』を
表現したかったのです


今回選択したシャッター速度は1/8秒
シャッター速度が長すぎても
動きの軌跡は表現できますが
躍動感は弱まっていきます

様々なシャッター速度を試して
表現したい写真に対するイイ塩梅を言うものを探してみましょう


シャッター速度 0.4秒


次の写真は打ち寄せた波が引いていく様子を描写しました

テーマは『引き波の軌跡』


こちらは波が砕ける瞬間に比べ
波の動きの速度がゆっくり
動き自体も単調で一方向の流れです

軌跡を表現したい
   ↓↓↓
長い筋を描写したい
   ↓↓↓

シャッター速度を長くする


こちらも長すぎると
次に押し寄せてくる”動いている波”の部分まで
のぺ~~~っとしてしまうので
イイ塩梅見極める必要があります



スローシャッターで『動きのある波』
の写真の撮り方


①三脚は必須


手振れ補正の進化に伴い、
1/8秒や1/4秒でも撮れるには撮れますが。。。
A4やA3くらいの大きさのプリントに耐えれる写真となると
三脚は必須です

その方が撮影にも集中できますし
もっともっと長いスローシャッター
10秒。。。30秒
にも対応できます

そのくらいの長さになると
ガッシリとした三脚が良いですね



②スローシャッターを得るためにISO感度を低く設定


基本感度のISO200か
拡張感度のISO100に設定

それによりシャッター速度が長くなります



③絞りを絞り込む


欲しいシャッター速度を得るために
絞りを絞り込んでいきます
上の写真ではf16~22まで絞っています


④それでも足りないときは奥の手⇒NDフィルター


NDフィルターとはレンズにかぶせるサングラスの様なものです
レンズに入ってくる光量をセーブしてシャッター速度を長くすることが出来ます

例えば、
明るい場所で滝の流れる軌跡を表現したい時などに重宝します

これがNDフィルター
62mmは【M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO】に合うサイズ
自分のレンズに合うのフィルターを買いましょう

ND4とかND8とかの数字は減光量の違いです
数字が大きい方が減光量が大きくなります
すなわちシャッター速度が長くなります


⑤表現したいテーマが際立つ構図・露出


あくまで表現したいテーマが際立つように
写真を構成しましょう

上の写真は『波が砕ける躍動感』が
下の写真は『引き波の軌跡』が
際立つような構成になってます


『百聞は一撮に如かず』

この記事の内容を意識しながら
どんどん撮影してみましょう

そして、また読み返して
また撮影する
写真とはその繰り返し

同じ写真は生まれないのが
写真の面白いところ

まずは写真を楽しもう

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